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世界の知性が語る21世紀

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S・グリフィス編
岩波書店 2000年
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内容紹介
21世紀には何が起きているのか,人類には何ができるだろうか―自然科学,政治・経済学,哲学などの第一人者30人が,この問いと真摯に向き合い,大胆に予測する.S.J.グールド,R.ドーキンス,U.エーコ,J.K.ガルブレイス,A.セン…彼らが想い描く21世紀の風景とは.その時われわれに問われる倫理と残された希望とは何か.
商品説明
そうそうたる知性が語る未来予測である。各知性へのインタビュー記事(6ページ程度)の後に、著者が書き下ろした数ページの文章、読書案内から構成される。原題は『PREDICTIONS: 30 great minds on the future』。登場する知性は、イギリスの高級週刊誌「THES」(タイムズ社刊)の編集部が「現代の傑出した知性の持ち主を世界中から30人選んだ」とされる。

アチュベという黒人作家はあまり耳慣れないかもしれないが、植民地支配が彼らに残した精神の“暗黒”の語り部である。アーサー・C・クラークが、相変わらず奇抜なアイデアをスリランカから発信しているのもおもしろい。フェミニスト、ドウォーキンの身体を張った生き様には、女の底知れぬパワーと同時に悲痛さも感じるが、「男性達にとっても、今まで演じてきた暴君じみた役割から解放されるのはすごい感激のはずです」という。巨人エーコはインタビューが取れないことで有名であるから、ここに収められた彼のナマの声は貴重であろう。『ことばは男が支配する』のスペンダーは、リテラシーを発育のじゃまといい、大学(イギリスの?)は情報革命に取り残されて無用になるとさえ言う。そして、自らの肉体にチップを埋め込み、脳とコンピュータの接続性を研究しているウオーリックは、間もなく妻も被験者にするという。

邦題では「世界の」と冠しているが、すべて英語圏で活躍している人物である。それぞれ個性が強く独自の世界を切り開いてきた人物であり、知的興味を大いにくすぐられることは間違いない。しかも、各項についた読書案内はありがたい。話題も文系から理系をカバーしているので、教養書あるいは啓蒙書として読むこともできよう。主張が片寄らないよう、その世界で相対するような論者の人選も部分的にある。たとえば、チョムスキーとピンカー、ドーキンスとマーギュリスなど。良心的な編集がなされていると言えよう。

ただし、ほとんどが評価の確定した「超」有名人である。21世紀に花咲くかもしれないイノベーションの最前線にいる若者はなく、彼らの下した予測は必ずしも刺激的ではないのだ。(澤田哲生)

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